良書の紹介
こちらのページをご覧になっていらっしゃる方の中には、
普段、知的障害のある方への支援に従事していらっしゃる方もおられるのではないかと思いますが、
最近出版された書籍で、そういった方々にぜひお勧めしたい一冊がありますので、
(珍しいことですが)書籍のご紹介をしたいと思います。
知的障害のある人への精神分析的アプローチ:人間であるということ ヴァレリー・シナソン著
私は、軽度から中度の知的障害のある青年や児童へのかかわりを持ち、表現療法的なカウンセリングを試みることもありますが、
こちらの書籍を通してより積極的な心理療法的支援の可能性が開けた感覚があります。
また、知的障害に関わらず、人間の尊厳や人間の権利、あるいは人間存在そのものについて深い思索を巡らせてくれるような内容だと感じます。非常に重厚な内容で、読むのに時間がかかりますし、力もいると思いますので、こちらの読書会をしたいくらいです。もし関心がおありの方はお声がけください。