子どもを刺激から守ること
うちの5歳半の息子はドラえもん命。
先日、良かれと思ってSTAND BY MEドラえもんをビデオで一緒に見た。
すると、息子は途中から号泣。
感動しているのかな、良かった、と親としては思っていたけれど、
その泣き方はちょっとおかしくて、そのうち憤怒に変わっていった。
どうして怒っているのか聞くと、
「感動するものを見せるな!許さない!」
と言う。
はじめ、言われていることがよくわからなかった。泣くのが恥ずかしいということなのかなとも思った。けれど、そういうことではなさそうである。
つたない言葉で一生懸命伝えてくる、子どもの思いを聞いて、子どもが苦しそうにしているのを見て、ようやくわかった。
子どもにとって不用意に感情を揺さぶられるというのは暴力なんだな、
子どもにとって、あまり強く感情と揺さぶられることは、首を絞められて窒息することのように苦しいことなんだろうな。
刺激的なものは世の中にたくさんあって、例えば、暴力的なもの、性的なものに子どもが曝されないようにと心を砕いている。けれど、そのような質の問題ではなく、刺激の量によっても、子どもは苦しむのだ。それがどんなに大人にとって感動的なものであっても。
字が読めたりお話が理解できることと、刺激に耐えれることは全く違うのだった。まだ心は成長途中の小さな脆い器なのだった。
自分もこういう傷つきを小さな時に負った気がする。私は親に怒らなかったのか、伝わらなかったのか、覚えてないけれど、とにかく息子は怒って親に伝える力があってよかった。もうしません。ごめんなさい。ママも成長します。