書籍紹介(3)あるいは読書感想文

書籍紹介(3)あるいは読書感想文

今日は、大日方雅美先生の母性愛神話の罠を含む、大日方先生の書籍を紹介したいと思います。

母親イメージと生きている人間としての母親の乖離は現代ますます進んでいると思われるのですが、それにもかかわらず母親イメージは厳然として維持されています。

慈悲深く全てを許す母親というイメージは、私たちの生におけるどういった機能を果たしているのか関心を持っていたところ、大日方先生の長年に渡る研究に出会いました。

ご著書を拝見すると、母親幻想に対する研究結果を提示していかに反発を受けたかのエピソードがところどころでてきます。実際、上記のような関心を持っている私も読みながら口元がゆがむような瞬間を何度もしました。そして、何らかのUnknownなしこりを私の脇腹あたりに残してくれました。

しこりをそのままに、日々を過ごしながら、子どもとかかわり、夫とかかわり、あるいは、クライアントさんとかかわり、このしこりは大事なしこりだと思うようになりました。

 

そして、先ほどエーリッヒフロムの愛するということをぼやぼや読んでいて、すこしハッとしました。

愛する力を抱くようになるためには痛みを伴う歩みのプロセスが必要なのでしょうけれど、母親イメージがあまりに身近にあるいは安易に置かれすぎて、母親イメージのように在らんとする能力を形成するプロセスや、あるいは、そのように在り続けようとするところに併存するであろう痛みや忍耐について想像力が欠如してしまうのかな、と。端的に言えば、母親イメージ的な何かに対する共感が、社会全体でまるで不足しているということでしょうか。

 

・・考えたことはまだまだあるのですが、まずは身近な仲間と語り合って、またまとまることがあれば、ここでもお話ししたいと思います。

 

大日方先生の本、お勧めです。ハッとさせられる時間をたくさん提供してくれますよ。それは、お母さんたちにも、支援者や教師の方々にも。。

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